メニュー

当サイトについて

戦後、廃止されるかもしれなかった戸籍制度

戦後、廃止されるかもしれなかった戸籍制度は結局残り、「戸主」は消えたが「戸籍筆頭者」という形で、家長もどきの身分は残った。親元の住所を書けといわんばかりの「本籍地」も残った。戦後の新しい制度では、婚姻届を出したときに、新しい戸籍をつくるのである。が、みんな今でも平気で「入籍」という言葉をつかうのは、この半端な制度のせいともいえる。加えて戦前の戸籍にも似た住民票という制度ができた。戦後の戸籍は二世代夫婦と子だが、住民票には三世代でも四世代でも同居家族全員の名が書かれる。そして「世帯主」の欄がある。「主」はたいてい一家の家計を支える男性である。これは戦前の戸籍に近い。「家制度は廃止された」とはいっているけど、本当には全廃されていないのだ。あとひとつ付け加えると、「家意識」を温存させたのは、意外にも恋愛結婚だったのではないかと私はひそかに思っている。恋愛結婚率が見合い結婚率を抜くのは一九六〇年代の後半だ。それはいかにも結婚の民主化っぽいけれど、本当にそうだったのか。

鏡開きでの餅のめでたい食べ方は?

鏡餅を割る鏡開きは、お正月の終わりと新しい年の実質的なスタートを意味する行事。昔は、一〇日に鏡餅を下げ、一一日に鏡開きを行うのが習わしだったが、いまでは、十五日の小正月に鏡開きをいっしょに行う家庭が増えてきた。鏡開きは、もとは武家の風習だった名残で、刃物を使うのは避け、金づちか木づちで割るか、手で割りくだく。これを「割る」といわず「開く」というのは、縁起かつぎのおめでたい表現だ。割った鏡餅は、お汁粉に入れて食べるのが習わしとなっている。かたくなっているので、いったん焼いて、湯でやわらかく煮てからお汁粉に入れる。量が多すぎて食べきれないときは、あまったぶんをラップに包んで、湿気のないところで保存しておけばよい。

乾杯のとき、ワイングラスは当てていい?

「乾杯!」とグラスどうしを勢いよくカシャンと当てるのはビールジョッキやコップだけ。とくにワイングラスやシャンパングラスは、クリスタルガラス製の高級なものが多く、薄く繊細なので傷ついたり割れたりしやすい。乾杯のときは、グラスを持ち上げて目線の高さまで掲げ、目と目を合わせて合図する。また、ワイングラスは常に脚の部分だけを持つこと。ただ、これはあくまでも基本。洋のマナーに親しんでいるかどうかは人それぞれ。とくに相手が目上の方の場合、相手がグラスどうしを当てようとしているなら無視するほうが失礼。みんなで「カンパーイ!」と合わせているカジュアルな場面で、自分だけグラスを引っ込めているのも感じが悪い。「相手に恥をかかせない」ことがマナーの神髄。形式よりも、相手に合わせる心づかいのほうがむしろ大切な場合が多い。